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【宮古島】ペンション大規模リノベーション2「地鎮祭とマブヤーの話」

しまの工務店のブログをご覧いただき、ありがとうございます!今回は、先日より工事をスタートしているペンションの大規模リノベーションの続編です。

前回の記事はこちら

工事を始める前にまず初めにすることは、「地鎮祭」。

安全祈願とその土地の神様へのご挨拶です。

沖縄には、ユタの文化が根付いています。内地では神主さんを呼んで行いますが、沖縄ではユタさんによって行われます。

(儀式の最中の写真も撮影したかったのですが、かなりの緊張感であったため、撮影できませんでした)

施主様と、我々と、施工に携わる職人が参加し、お酒、お米、お塩、お魚、榊を用意し、祭壇を作りお祈りを捧げます。

毎回大きな工事を行う際は執り行うのですが、これが本当にすごいんです。

通常は「お祈りをしておしまい」なのですが、沖縄ではユタさんが様々なアドバイスをくださるんです。

「あなたは”落”と見えるから、高いところの作業に特に気をつけてください」とか、

「体の右側の”気の流れ”が悪いから、特に注意して」とか。

とにかく、何かが見えているみたいで、ユタさんにはお伝えしていないことを言い当てられたりします。


別現場の地鎮祭の時のことですが、印象深いことがあったのでご紹介します。

地鎮祭を取り行った日の終わりがけ、私がこっそりとユタさんに呼び出されて、一人の職人さんを指してユタさんから

「あの方は、この現場に入らない方が良いよ。また大きな事故をして、怪我をする。以前も、他の工事で怪我してない?」と言われました。

実はその職人さんは、1年ほど前に、解体工事中に落ちてきたブロックで腰を強打する大事故に遭っていました。そんなことは、ユタさんにはお伝えしていませんでしたので、私はとてもびっくりしました。しかも、事故が起こった場所も時期もその時言い当てられたので、驚いたなんてもんじゃなかったです。

私は過去にあった事故のことをユタさんに伝えて、「どうしたら良いですか?」と尋ねると、

ユタさんは「マブヤーを拾ってきなさい」と言われました。

マブヤーとは、魂のようなもので、沖縄ではびっくりした時や、事故をした時に、「マブヤーを落とす」といいます。魂をその事故現場に落としてきてしまうんですね。

マブヤーが抜けたままだと、本来の自分の魂が抜けている状態になってしまうようです。気もそぞろ状態とでも言いましょうか。なので、そのマブヤーを元に戻す必要があります。調べてみると、そのやり方はいろいろありますが、そのときはユタさんからそのやり方を聞いて、職人さんに実行してもらいました。

具体的には、その事故が起きた現場に行って、石ころと葉っぱを拾って、葉っぱは特殊な結び方をして、それを石にかざしてお唱えをして、持って帰って枕元に飾って寝る。というようなものだったと思います。うろ覚えですが、こんな感じでした。

他にも、「〇〇(地名)の辺りで、大きな工事の話を進めているようだけど、その現場をもしやるようなら、井戸に気をつけなさい」とか、とか。

とにかく、びっくりすることだらけです。

なので私たちは、工事を行う際は地鎮祭を必ず行います。

それだけでなく、ちょっと気になることがある際は、ユタさんに見てもらうことが増えました。

沖縄では、このようにユタさんにお願いして見てもらうという文化が未だに根強く残っています。

 


今回の現場も最後まで、怪我なく無事に終えて、”気”のいい場所になってもらうために、目には見えないものへも心を配り、思いを添えて施工していきます。

今回は、宮古島のユタさんのお話をさせていただきました。

現場の進捗も随時ブログでUPしていけたらと思っています。
しまの工務店のインスタではリアルタイムにUPさせてもらっていますので、もしよかったらそちらも見てみてくださいね。

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